多分私は、グリッドマンみたいなヒーローをずっと待ってた【SSSS.GRIDMAN感想】
…とか酔いしれまくったタイトルを付けたけど正直グリッドマンがどんなヒーローなのかまだよくわかっていないんですよね!だはは!
多分これから話数が進んでいくうちに少しずつ分かっていくんだろうなと思うのですが…
でも初めて見たときに「あ、多分これが私の求めてたヒーローだわ」って普通にスッと思ったし、まだまだその予感は消えてないです。
(正直「ちょっとここはすきじゃないな…」って部分もあるけどまあそれはそれとしても予感は消えてない。)
今はもう、土曜深夜にテレビの前で待機してOPでグリッドマンが空を見上げてタイトルバーンって出るところで「あ~~~今週も無事生き抜きましたわ…」ってしみじみするのが毎週の習慣になるくらいにはグリッドマンを軸に生きています…
グリッドマンの何が良いって、戦闘シーンでグリッドマンを格好良く描いてくれるのも、ちょこちょこ入る原作リスペクトネタも、シュールな雰囲気のギャグも、キメどころでばっちり煽りまくる音楽の格好良さも全部ぜんぶすきなのですが、何よりもグリッドマンのヒーロー像みたいなのが一番刺さりました。
グリッドマンOPめっちゃ良い曲だな…誰だろ…ってクレジット出るの待ち構えてたら大石昌良さんで大石昌良〜〜〜〜って声に出してしまった
— おすし (@osushi99) 2018年10月13日
みんな同じところにグッと来てるんだね…なんかうれしい………「君を退屈から救いに来たんだ」って、(原作はずっと前だけど今もヒーローのままなんだなって意味で) 2018年のヒーローって感じがしてすごくすき この歌詞があるからグリッドマンすきになったって言ってもおかしくない
— おすし (@osushi99) 2018年10月16日
OPの歌詞で印象的に入る「君を退屈から救いに来たんだ」って部分、アカネちゃんに言っているんだろうけど私自身に言ってくれているようにも聞こえてしまったんですよね。
たとえ敵であっても(そもそも敵という概念がないのかもしれないけど)救おうとしてくれるヒーローだったら、私のことも救ってくれるんじゃないかって思ってしまった。
善悪で判別して悪を倒すヒーローは王道で格好良くて分かりやすいけど、大人になってくると、実際はそんなわかりやすくは行かないよなと思うようにもなってきた自分もいます。
善悪ってはっきりとは分かれていないと思うし、何をもって善悪を決めるかというのも難しいし。
だから、もし自分が悪だと判断されてしまったら、その途端ヒーローは敵になってしまうんだなと思うと完全にはヒーローを求めることができないというか、そういう気持ちを無意識に持っていたのかもしれない。
でも、グリッドマンはそうじゃないらしい。
倒すんじゃなくて、救ってくれるらしい。
グリッドマンは、善悪とかそういうことは関係なくみんなを救おうとしてるんだなって思ったら「あ、多分私、こんなヒーローをずっと待ってたんだな」ってじわじわ実感しました。
きっと私は正しくないことをしてしまったときに見捨てられるのが怖くて、見捨てないでくれるヒーローを待ってた。
あと私はジャニオタなのですが、アイドルを追う理由とグリッドマンを観る理由が同じところにあるなと感じています。
グリッドマンを観ていると「私って見つけてほしかったんだな」って思うんですが、これはアイドルオタクをやっている時にも思うことなんですよね。
私は「国民の友達」というコンセプトを打ち出しているジャニーズWESTを応援していまして、(新アルバム『WESTV!』が12月5日に発売するのでこれ読んだ人みんな買ってください) WESTのコンサートは観客と一緒にげらげら笑うような楽しさがあって、私も地元の友達みたいな感覚で応援しているのですが、そうは言っても実際は友達なわけもなくアイドルとただのファンだし「この応援、届いてる?」ってなることはあります。
だってこっちは大勢いるファンの中に埋もれたひとりだし。
でも、例えば「〇〇して」ってファンサを求めるうちわにアイドルが反応してくれたり「応援ありがとう」って感謝されたりすると「あ、応援してるの届いてたんだ」って埋もれていた自分を見つけてもらえたような気持ちになります。
これが一対一のやりとりじゃなくて、会場全体に「届いてるよー」って言ったものだったとしても、自分がここにいるのを見つけてもらえた、ここにいて良いんだって思えます。
グリッドマンも同じで、「君を退屈から救いに来たんだ」の“君”には私も含まれるんじゃないかと思えるから「私を見つけてくれたんだ」と思えてしまう。
裕太くんが、怪獣はどこから来ているのかとか、何のために戦うのかとかを考えているのも、見えないものを“見えない何か”で片づけずに、その何かがなんなのか見つけようとしてくれているってことなんじゃないかと勝手に感じています。
コミュニケーションを諦めないでくれるヒーローなんじゃないかって、希望を持ってしまっています。
そしてアカネちゃんも、見つけてほしいんじゃないのかなって思っています。
だから、見つけてくれなかった人たち(ぶつかってもスルーする先生、クラスメイト…)を標的にしているのでは。
アカネちゃん、身近にいたらアイドルオタの世界に引き込むけど、でもきっとその役目はグリッドマンとか立花ちゃんがやってくれるんだろうな。
このグリッドマンへ勝手に抱いている希望が裏切られてしまうのかどうなのかなあと思いながらも、どういう展開になってもこの先もSSSS.GRIDMAN観るし原作も観るしブルーレイ買うし今度出るソフビも買います!