バックジュニアのお辞儀が美しかった話
先日、ジャニーズWEST『なにわ侍 ハローTOKYO!!』のDVDを見ました。
舞台自体もすごくよかったし、何よりここからジャニーズWESTが始まったのだと思うと語りたいことがたくさんあるんですけど、今回はWESTじゃなくて彼らのバックについていたジュニアくんたちの話をしたい。
特に、終演間際に彼らがしたお辞儀の美しさについて話したい。
第二幕SHOW TIMEで歌われた『浪速一等賞!』のラストでは、曲に合わせて2回お辞儀をする振りがあります。この曲をもって舞台全体も幕を下ろすので、そういう意味も込めた振付だと思います。
ここの、ジュニアのお辞儀が個人的に好きすぎて、何度も見返してしまいました。
まず、お辞儀自体がきちっと揃っていて美しいし、赤いお衣装も素敵だし、もちろんジュニアの彼ら自身も美しいのだけれど、なんというか、同時に儚さみたいなものを感じました。
舞台に気持ちが入り込んでいても、お辞儀によってこれはフィクションだったのだと思い知らされる悲しさ。
彼らと身近な関係にあるような気持ちで舞台を楽しんでいたのに、彼らがエンターテイナーであり、アイドルであると実感させられる切なさ。
CDデビューを発表したばかりのジャニーズWESTの後ろで、デビューを目指して踊る彼らとの対比の儚さ。
そういういろんなものがぐわあーっと伝わってくるような気がして、すごく印象的でした。
あのお辞儀をすることで一気にアイドルと観客っていう線引きがされたような気がして、人によってはそれを「距離を感じた」とか「やっぱり遠い存在なんだ」と悲しく受け止めることもありそうだけど、わたしはその遠さがすごくいいなと思った。
元々、わたしはアイドルに近づきすぎてほしくないという思いがあるみたいで、身近に感じるよりはできれば遠くて近づけない存在であり続けてほしいと思っている。
彼らを崇めたいし、彼らに憧れたいんです。
「アイドルに逃げている」と言われればそれまでかもしれないんだけれど、とにかく彼らを自分の生活している世界とは離れたところに置きたいという気持ちがある。
(もちろんこれはわたし個人の在り方だから、そうじゃない人がいてもいいし、そうじゃないことを求めてくるアイドルが居てもいいと思う。)
そういう思いを叶えてくれるというか、「ああ、やっぱり彼らはアイドルで、わたしはただのファンで、同じ世界にはいないんだな」と思わせてくれるこのお辞儀が、彼らのアイドル性やエンターテインメント性を引き立たせていて、なんだかいいなあと思った。